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「紙の本と電子書籍、結局どっちがいいの?」
図書館という紙の本の世界で働いてきた私が、今では電子書籍でも読むようになりました。
だからこそ、両方の良さが分かります。
結論から言えば、「どちらか」ではなく「使い分け」。
その具体的なやり方を、元図書館司書の視点でお伝えします。
紙の本にしかない良さ
電子全盛の今でも、紙の本にしか出せない良さがあります。
図書館で本に囲まれてきた私が感じる、4つの魅力です。
「モノ」としての心地よさ
装丁の美しさ、紙の手触り、ページをめくる感覚——。
紙の本には、書かれている内容だけでなく、「モノとしての魅力」があります。
図書館で毎日たくさんの本に触れてきた私にとって、これは今でも大切な感覚です。
付箋を貼れる、書き込める
気になったページに付箋を貼り、余白に書き込む。
読みながら手を動かすことで、本を自分仕様に育てていけるのは、紙ならではの楽しみです。
貸し借りや、売ることができる
読み終えた本を友人に貸す。誰かに譲る。手放すときは売る。
一冊の本が、人から人へと渡っていく——
これは電子書籍にはできないことです。
「あのあたりだったな」で探せる
読み返したい場面を、「たしか後半の、右ページのあたり」という身体の記憶で探せるのも、紙の本ならでは。
ページの厚みや位置で覚えている——
本好きなら、きっと心当たりがあるはずです。
電子書籍にしかない良さ
一方、電子書籍の良さは以下のような点です。
- 部屋が本で溢れない(本棚の空きを気にせず読める)
- 一台に何冊でも入れて持ち歩ける
- ワンクリックで購入して、数秒後には読み始められる
- ハイライトした箇所を、あとからまとめて見返せる
このあたりは、『kindle-merit』の記事で詳しく書いています。
元司書が実践する「ジャンル別」使い分け
小説 → 紙でも、電子でも
物語は、文章を追って世界に没入するもの。
正直、紙でも電子でも楽しめます。
外で読むなら電子、家でじっくり味わうなら紙——
その日の気分と場所で選んでいます。
実用書・ビジネス書 → 電子
こちらは迷わず電子です。
実用書は「あの部分、どこだったかな?」とあとから見返すことが多いジャンル。
ハイライトした箇所をまとめて見返せる電子書籍が、圧倒的に便利です。
図鑑・写真集 → 紙
大きな誌面で眺めるタイプの本は、紙に限ります。
写真や図の迫力は、小さな画面では味わいきれません。
レシピ本 → 電子がおすすめ
レシピ本は電子が便利だと感じています。
理由は単純で、料理中の紙のレシピ本は、水や油で汚れたり濡れたりしがちだからです。
その点スマホやタブレットなら、サッと拭けて汚れを気にせず使えます。
片手で見られたり、そのままキッチンの作業台に置いておけるのも調理中には助かります。
何度も読み返したい愛蔵書 → 紙
「これは一生ものだ」と思った本は、紙で手元に置きます。
本棚にその一冊があるという安心感。
そして読み返したい場面を「あのあたりだったな」と身体の記憶で探せるのも、紙ならではです。
「シーン別」なら、こう使い分ける
- 通勤・移動中 → 電子、または聴く読書
(かばんを重くせず、すきま時間をまるごと読書に当てることができる) - 寝る前 → 紙でも電子でも
(電子なら、部屋を暗くしても目に優しい明かりで読めます) - 週末にじっくり → 好きな方で
すぐに読みたい本があれば電子で購入。または自分のお気に入りの紙の本を読んだりしています。
聴く読書については、『『ハンチバック』をAudibleで聴いた感想|元図書館司書が考える読書の形』の記事で詳しく書いています。
正直に言うと——
実は、全部をきっちり分けているわけではありません。
迷いなく決まっているのは「実用書は電子」「眺める本と愛蔵書は紙」くらい。
あとは、その日の気分です。
使い分けに正解はありません。
あなたの生活に合う形が、あなたの正解です。
まとめ
- どちらが優れているかではなく、本とシーンで使い分ける
- 紙には紙の、電子には電子の良さがある
- 大切なのは「自分の生活に合っているか」
紙の本の世界で働いてきた私が、今は電子も「聴く読書」も楽しんでいます。
読書のかたちは、もっと自由でいい。
あなたも、あなたに合った付き合い方を見つけてみてください。


